2011年05月30日

原発労働記 堀江邦夫(著)を読んだ

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ノンフィクションライターである堀江さんは原子力発電所の「素顔」が見えない事にいらだちを感じ、1978年9月から翌1979年4月にかけて、実際に労働者として原子力発電所での作業に従事した。

大量の放射能を浴びながらテイケン(定検)作業に従事する下請け労働者たち。福島第一原発他に身を投じた渾身のルポ「原発ジプシー」復刻版。
堀江さんもかなり被爆しているし 詳しくは知らないが大病を何度も患ったらしい。

下請け 孫請け ひ孫請けと雇われた労働者たちは 給与を半分以上ピンはねさせられながらも 原発を渡り歩く。お金が欲しい。ただそれだけ。だが ピンはね給料は日当15000円が5500円になりその中から宿泊費食事代などひかれ 手元にはいくらも残らない。
今で言う 派遣会社のような組織があって 定期点検のたびに労働者を集めてくる。
当時の労働者の放射線被曝を防ぐ意識が低かったし 管理教育も低かった。
わかってはいても 被爆基準を守っていたら 働く人がいなくなる。
そして 基準は無視され 労災はなかったことになる。
電力会社は労働事故を表に出さないため 治療費 給与を保証し労災の申請をさせない。
ひどい事故でも 救急車は呼ばすひそかに 車で運ぶ。そしてみせかけの事故0が続く。

防護服やマスク 放射線などの管理もずさんだし 自分がどれだけ被爆しているか知らないで働く人も多い。

その労働は 過酷な環境での修理 汚染処理や掃除 など社員がやらないものは下請けにやらせる。
ずさんな放射線の管理、過酷な労働 、原子炉燃料棒真下での被爆しながらの作業など労働の実態を白日の下にさらした貴重な本。

美浜 福島第一 敦賀と現場の様子が描かれているが 福一の構内図や 原子炉建屋や格納容器の内部など作業現場の詳しい図なども載っている。

福島では 一体どれほどの東電社員が実際現場で作業しているのだろうか。
もしかしたらそれは ほとんどがどこかから集められた下請け 孫請け作業員ではなかろうか。

そしてこの本の内容よりもっと過酷な現場で作業しているのだろうと思うと涙がでそうになる。

なにより怖かったのは こんなずさんで欠陥だらけの原発を何十年も動かし続けてきたということ。
当時から欠陥だらけではないか。その管理も 保守も 緊急時の対応もなにもかも。。。。
そして隠蔽体質は昔も今もかわらなかった。

安全を守るために被爆覚悟の人海戦術なくしては動かない原発。
そして事故の後も 被爆覚悟の人海戦術なくしては収束できない原発。
そして多くの人を被爆させ苦しめる原発。
こんなもの いらない。

posted by うめのはな at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書

2011年05月25日

華麗なる日本の輸出工芸 〜世界を驚かせた精美の技〜

渋谷 たばこと塩の博物館 特別展  華麗なる日本の輸出工芸 〜世界を驚かせた精美の技〜をふらりと見に行った。入場料100円とお安いので気軽に行ける。

ここはこじんまりとしているけれど 時折 いいものをやってくれるので そのたびに出かけます。
今回は 輸出を目的とした工芸品で横浜港を中心に明治から昭和初期のものが多いです。

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象牙や貝を素材とした芝山細工と呼ばれる工芸品。
これがまた 豪華です。
芝山細工:千葉県の成田の近くの芝山。そこの不動山の門前で売られていた象牙、獣骨、蝶貝、アワビ貝、サンゴ、鼈甲などを使った漆工。その後東京や横浜で作られるようになった。螺鈿と違い、文様が表面から浮き上がっているのが特徴である。

寄木細工はライティング・ビューロー、チェステーブル、飾棚、箪笥など大きなものが置いてありました。これでもか・・という細工で見とれてしまいました。

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横浜青貝細工、木工品、有田焼や薩摩焼といった有名な陶磁器のほか横浜焼と称された真葛焼、駿河・会津などの漆工品がありました。横浜青貝細工人物図写真アルバム》は豪華です。広げて見れないのが残念。

また 中央には富士山商会という当時の外国人の土産品などが展示されていて面白かったです。
印籠、象牙の名刺入れ、七宝や銅の花瓶、写真立て、アルバム、オルゴールなどなど・・。

点数はさほど多くないですが いいものが展示されていました。

そのあと 岩塩やむかしのたばこなどの常設展示を見ながら1Fに下りて帰宅しました。
posted by うめのはな at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術館・博物館・芸術鑑賞

2011年05月24日

シュテーデル美術館所蔵 フェルメール 《地理学者》 と オランダ・フランドル絵画展

渋谷のBunkamuraザ・ミュージアム へ行った。
22日に閉幕した シュテーデル美術館所蔵
フェルメール 《地理学者》 と オランダ・フランドル絵画展 を見てきた。
閉幕間際ということで 混んでいたが待ち時間はなかった。

巨匠フェルメールは、日本で最も人気の高い画家ですが作品は30数点ほどしか確認されていないという。その中でも傑作といわれている、傑作《地理学者》を中心に オランダ・フランドル絵画の黄金期を代表する画家の名作全95点作品を展示していた。
フェルメールの《地理学者》は、東京では初公開。

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絵画そのものは大きくなく 小さめの号数だけど その一点だけが 光輝いているようで存在感がありました。室内の情景をそのままに描き 地質学者の息遣いが感じられ ホンモノの光と影に見えました。

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最初の肖像画は大きなものです。静物画は果物などが まるで実物のように光っていました。
風景画は3号ほどの風景画が多かったです。
風景画からは自然の息吹と風と光が感じられました。
レンブラントの絵に見られるような光と影の展覧会です。

《ファルク アジア図》や《ファルク 地球儀》なども展示されていました。

昔の人の地理の知識がわかり 興味深かったです。
posted by うめのはな at 12:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術館・博物館・芸術鑑賞

2011年05月21日

木場公園大橋下のポピー畑と放射能

昨年 極楽のような美しい花畑だったので
今年も行ってみました。

が。。。。。今年はダメ!
雑草 しかもイネ科の植物がすくすく育っていてポピーが負けてしまっていた。
残念!
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ここはボランティアの方が手入れしてくれているらしいのですが
今年のこの状態をみれば 草取りなどまったくしていないみたいです。

たぶん 放射能の影響を考えて土いじり 草むしりなどはしなかったのでは
ないでしょうか。

空間放射線量は少なくなって落ち着いていますが 降り注いだり雨で落ちてきたりした
土壌の放射線量はかなり多いです。
 野菜や牧草 茶葉まで汚染されているのですから 当然のことです。
そもそも モニタリングポストというのは 障害物の無い高いところに設置され
大気中の放射線量の変化を察知するためのものですから 初期の頃は監視に役たっていたでしょうが
今は土壌近くで測定したデーターのほうが必要かと思います。

中部大学の武田先生によれば 玄関やベランダの水洗いで劇的に放射線量が少なくなる
とのことですから 近隣で協力してやればいい。

東京では幹線道路は毎日のように散水車で掃除しているらしいです。
下水処理場の汚泥から放射性物質がかなり多く出ていましたが コンクリートの道路などが多いので雨などで流されたということですね。
 逆に土や草の上には残留し 徐々に地下にしみこんでいくということでしょう。

私も硝子窓の水洗いはしました。
放射線量も測りました。少なくなりました。

戸建てなら 雨どい 排水溝 など外回りの水洗いなどやるといいでしょう。

こんな状況じゃ子供が安心して外遊びできないですね・・・
公園で砂遊びしたり 寝転んだりしている姿は痛ましい・・・。
posted by うめのはな at 13:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 江東区

2011年05月19日

ワイルドフラワー2011 お台場ポピー畑

お台場シンボルプロムナードのポピー畑を見に行った。
バスで行った。
お台場は 閑散としていた。
地震前はツアー客なども多くにぎわっていたのに・・・

ワイルドフラワー2011 春 はポピーと矢車菊の畑。
パンパグラスもまだ残っていた。
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赤い花にまじって ムラサキや白の矢車菊。どこからか種が飛んできたのかカスミソウやその他の花も少し混じっているが ほとんどがポピー。
赤が目立つが 白やピンクも咲いている。
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遠く大観覧車 ゆりかもめ。
フジTV。
絵になる風景で十分楽しめた。

閑散としたプロムナードの散歩道を歩く。
炎の塔が見える。
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人はほとんどいない。
工事をやっているところもある。
日陰がなくて暑い。
テレポート駅からパレットタウン。
目の前には大観覧車。
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これは以前乗って風に吹かれて怖かった記憶がある。でも眺めはよかった。
今回はパス!
ビーナスフォートで移り行く空の風景でも見ようと思った・・・
ここは天井が空になっていて 朝から昼 夕焼け 星空〜そして未明の朝焼け・・と
一日の空の変化が楽しめて とてもいい。。。はずだったのだが 節電のためか 休止になっていて空は青空。それも少し暗めの空だった・・

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以前は混雑していた館内も閑散としていた。
やはり中国とか韓国とかのツァー客がいないせいか。

なんだか残念だったが ポピー畑は極楽浄土を見たようで よかった。
天気もいいし 久々に風に吹かれたし のんびりできてよかった。

帰りもまたバスに乗ってのんびりと戻った。
一日乗車券500円でバスの旅しました。

写真集ワイルドフラワー2011 はここです。

http://umeno87.sakura.ne.jp/Photo/odaiba11popy.html

尚 このポピー畑は5月21日(土)に花摘みイベントがありその日は畑に入り摘み取ることができます。
この日が今年の最終日です。
posted by うめのはな at 15:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 江戸川区