2012年10月01日

日本橋の麒麟像と獅子像

日本橋が最初に架けられたのは、1603年。江戸幕府を開府した年です。日本橋という名前の由来にはいろいろありますが、橋の上から日の出・日の入が見えたためとも、もともと二本の橋が架かっていたためともいわれています。

徳川家康は、日本橋を各街道の起点と定め、一里毎に一里塚を作らせました。江戸は火災も多かったため、現在の橋で、なんと19代目です。
現在の日本橋に6基ある燈柱には、一里塚ゆかりの松と榎の紋様。獅子像や麒麟像を含め、橋には世界に誇る日本の美が随所に装飾されています。
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明治44年(1911年)に完成した現在の日本橋、その銘板の揮毫は江戸幕府最後の将軍、徳川慶喜によるものです。
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青銅の照明灯装飾品の麒麟(キリン)は東京市の繁栄を、獅子(シシ)は守護を表しています。
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この麒麟は、想像上の生き物であり、体の部分ごとに異なる作品を参考にして作製したそうです。
橋の両端にある獅子像は、鎌倉期の運慶作といわれる奈良県の手向山八幡宮にある狛犬などを参考にして製作されました。獅子像の盾については東京市の徽章が選ばれました。現在の東京都の紋章です。紋章の形は、東京の発展を願い、太陽を中心に6方に光が放たれている様と日本の中心としての東京を象徴しています。

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瑞祥を期して造られた麒麟像には、「日本橋から飛び立つ」イメージを込めて背びれのような翼があります。
東野圭吾による加賀恭一郎シリーズの『麒麟の翼』の舞台になりました。この麒麟の像の前から話が始まります。
麒麟は、神聖な幻の動物であり、1000年の寿命があります。
中国古典『礼記』によれば、鳳凰は、仁・徳のある王が出現するとともに現れ、麒麟は、王が仁・徳のある政治を行うと現れます。
雌雄の区別があり、オスが「麒(き)」、メスが「麟(りん)」と呼ばれ、雄の頭には角があります。


日本橋界隈には ライオン像(獅子)を含め 獅子が多い。
日本橋にいる獅子は何 頭かというと、獅子16(笑) 片側に16頭で 日本橋だから倍の32頭いるなどという洒落もあるくらいです。 日本橋は、江戸の中心地、すなわち旅の始まりを意味し厄災を払う意味で至るところに獅子をおき、安全を祈願したようです。
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日本橋
所在地:東京都中央区日本橋室町1-1
開通日:明治44年(1911年)4月3日
橋長:約49m
幅員:約27m
総工費:53万3890円(当時)※明治44年当時の1万円=約1,090万円
様式:ルネサンス様式の二重アーチ道路橋
設計担当:米元晋一、樺島正義
装飾担当:妻木頼黄
彫塑担当:渡邊長男

posted by うめのはな at 10:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 中央区